第一候補の那須に決めてからは、中古物件をネットで検索しては
イメージを膨らませました。
3LDKか2LDK+ロフトに、100坪以上の敷地、駐車場2台以上
1000万円ぐらいで、とお気に入りの物件を何度も見ては
楽しんでいました。
すると、なんと
東北大震災が発生。
しばらくは、別荘のことよりは、日本がどうなってしまうのだろうか
生活はどうなるのだろうかと、不安でした。
リーマンショックのときもそうでしたが、仕事の売り上げが7割以下に落ち込み、それが回復することなく、今回でさらに7割以下に落ち込みました。
翌年、さらに売り上げが落ち「廃業」の2文字が頭をよぎります。
ほかの仕事をしようとしても、50過ぎのおっさんに仕事はありません。
収入はさらに減りますので、売り上げ回復のための手立てをできることから始めようと、とにかく1年頑張ってみました。
おかげさまで、今では借金を支払えるまでには回復しました。
さて、少し余裕ができましたので、那須への移住という気持ちがまた強くなり、夏に那須「芭蕉の里」の温泉付き貸し別荘で過ごすことにしました。(2013・8)
林の中の落ち着いた空間と気持ちの良い温泉に毎日入れて、信号が少なく交通量も少ない道路を気持ち良くドライブして、買い物やレストランに行けるイメージ通りの場所でした。
林の中を抜ける陽射しと明るい緑に活力を感じます。ここでのんびり過ごすのもいいなあと思いつつ、定住となれば暇になるので野菜を作れる場所が必要になるでしょう。
ますますその気になったところで、とんでもない情報を得てしまいました。滞在中に立ち寄った喫茶店のオーナーが、
「放射線残量の高いのは、あきらめている。」
「今更引越しはできないし、先も長くないからこのまま住む予定だ。」
「別荘や土地の価格も下がっている。」と。
「近くに坪2万で200坪あるけれど、どうだ?」と言われましたが、
もう少し先なので、今は遠慮しておくと答えました。
放射線量のことはあまり深刻に考えないで行きましたが、まだあちこちに高濃度の残量を示す土地があることを思うと、やめておいたほうがいいのかなと思いました。ただ、この時点ではまだ那須への移住はあきらめていませんでした。